近代の奈落

近代の奈落 (幻冬舎アウトロー文庫)
たまたま昨日図書館で立ち読みして、ひきつけられるように借りてしまった本。是非購入して手元においておきたい。
うちは多分被差別部落とは関係ないと思うが、遺伝病の保因者であったり、九州の海民の子孫だから、いわゆるヤマトの支配層でないことは確かだ。美しい日本とか何とか、余計なお世話だ。軍艦島の炭鉱から見た夕日や、夜のあん摩明けの温泉街の夜明けは美しかった思う。うちのばあちゃんのわなにはまったねずみから、恋に破れたおなごしさんまで入水した池でザリガニをとって遊んだ美しき日本。歴史は自分で勉強するもんだと思う。
私が三療の地位や後輩の将来をあれこれ言う理由がわからん、と相方に言われたけど、少しなぞが解けるような気がする。私にとって、三療は仕事のひとつではない。たぶん、血だ。私は嫌いな言葉だったが。